
この記事では、社会人が建築士を目指したいと思ったときに検討した「通信制大学・専門学校の選択肢」についてご紹介します。
CADオペとして働きながら、通信制大学で建築を学ぶ社会人学生です。
育児のすきま時間に、少しずつ学び直しを積み重ねています。
当時の私は学歴がなく、建築士試験を受ける資格がありませんでした。
働きながら、最小限の消耗で資格への切符を手に入れるにはどうすればいいか。
その視点で私がたどり着いた結論は通信制大学でした。
これから進学を考える方の参考になれば嬉しいです。
働きながら学べる4つの選択肢
調べてみると、働きながら建築を学べる学校には主に4つの選択肢があります。
- 夜間大学
- 夜間専門学校
- 通信制大学
- 通信制専門学校
この中で、まず ①夜間大学 と ②夜間専門学校 の選択肢を捨てました。
理由はシンプルで、今の生活リズムに通学を組み込む余力がなかったからです。
夜間学校は「仕事終わりに学校へ移動し、授業を受けて帰宅する」という生活をほぼ毎日続ける必要があります。
子どもを保育園に迎えにいって、夕食から寝かしつけまでのゴールデンタイムと丸かぶり。
幼い子を育てながらの夜間学校はほぼ不可能ではないでしょうか。
必然的に、自宅学習が中心となる「通信制」に絞って検討を進めました。
通信制大学と通信制専門学校の違い
通信制といっても、大学と専門学校では学習スタイルと得られる成果が大きく異なります。
それぞれの違いや特徴を比較してみました。
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| 比較項目 | 通信制大学 | 通信制専門学校 |
|---|---|---|
| 得られる資格 | 一級建築士・二級建築士の受験資格 | 二級建築士の受験資格 |
| 学費の傾向 | 比較的安い | やや高め |
| 学びの内容 | 幅広い基礎教養 | 試験対策寄りの専門授業 |
| 学習スタイル | 自主学習中心 卒業率が低い |
授業形式 手厚いサポート |
| スクーリング | フルオンライン対応校もあり | 基本的に通学型(週1~月数回) |
大きな違いは「強制力」か「自由」か
専門学校はサポートが手厚い分、スクーリング(対面授業)の頻度が高いです。
つまり、勉強ペースがある程度決められています。
一方、通信制大学はオンライン対応も進んでおり、スクーリングも申込制。
いつ勉強するかは完全に個人の自由に委ねられています。
2年で得られる受験資格が違う
見落としがちなポイントですが、同じ2年間勉強しても、卒業した時点で得られる受験資格は違います。
- 専門学校(2年制): 卒業時に得られるのは二級建築士の受験資格
- 通信制大学(3年次編入): 卒業時に得られるのは一級建築士の受験資格
同じ学費と時間を使うなら、最初から一級まで手が届く大学を選んでおいたほうが、将来の選択肢が広がります。
首都圏の通信制大学・専門学校を比較してみた
2024~2025年にかけて調べた、通信制学校の情報を一覧にまとめました。
大学は3年次編入で2年通った場合。
専門学校も2年間の情報を抜き出しています。
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| 学校名 | 分類 | スクーリング会場 | スクーリング日程 | 2年間の学費 | 入学月 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大阪芸術大学 | 大学 | 大阪・東京・オンライン | 土日 | 約74万円 | 4月・10月 | 最低16日間、大阪まで通学が必要 |
| 京都芸術大学 | 大学 | 京都・東京・オンライン | 土日 | 約100万円 | 4月 | フルオンラインで卒業可能 |
| 愛知産業大学 | 大学 | 名古屋・東京(全科目) 札幌・新潟・大阪・松山・福岡・那覇・オンライン(一部授業) |
水・土日 | 約68万円 テキスト代別 |
4月・10月 | フルオンラインで卒業可能 |
| 大学 | 大阪・東京・福岡・オンライン | 土日 | 約74万円 | 4月・10月 | フルオンラインで卒業可能 | |
| 東京日建工科専門学校 | 専門学校 | 池袋 | 毎週水曜 | 約92万円 テキスト代別 |
4月 | |
| 横浜日建工科専門学校 | 専門学校 | 横浜 | 毎週水曜 | 約92万円 テキスト代別 |
4月 | |
| 町田デザイン&建築専門学校 | 専門学校 | 町田 | 水・土日 |
約85万円 |
4月 |
教育訓練給付金の指定あり |
※内容は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
通信制大学と専門学校:向いているのはどっち?
目的やライフスタイルに応じて、向いている学校は変わってきます。
以下の表で、自分に合う選択肢をチェックしてみてください。
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| 向いている人 | 通信制大学 | 通信制専門学校 |
|---|---|---|
| 自分のペースで学びたい | ◎ | △ |
| 試験対策を重視したい | △ | ◎ |
| 忙しくて通学が難しい | ◎(オンライン対応) | △ |
| モチベーション管理が苦手 | △ | ◎(対面指導あり) |
| 一級建築士を目指したい | ◎ | ×(基本的に二級まで) |
- 二級建築士だけで十分な人
- 独学だとサボってしまうため、強制的に勉強させてほしい人
- 体力に自信があり、クラスメイトと切磋琢磨したい人
- 一級建築士まで最短ルートで狙いたい人
- 仕事や育児で手一杯で、今の生活リズムを崩したくない人
- 体力を温存しつつ、自分のペースで淡々と進めたい人
通信制大学を選んだ理由
最終的に、私は「通信制大学」を選びました。
決め手は、生活スタイルを変えずに卒業できることでした。
- 育児中のため、毎週の通学は現実的でない
- 仕事をセーブしても、平日1日でも通学は厳しい
- オンラインなら自宅で受講でき、生活スタイルに合わせやすい
実際に入学して感じたのは、想像以上の孤独と、それを上回る自由です。
誰にも強制されない分、自分で計画を立てる難しさは感じています。
それでも時間と場所の制約から解放された学びのしやすさは、忙しいワーママにとって最強のメリットだと感じています。
まとめ
建築士の受験資格を得るためのルートには、それぞれの特色があります。
社会人の学び直しで一番のリスクは、勉強の難しさよりも通い続ける体力の限界で挫折することです。
自分の心と体の余力に相談して、無理なく続けられるルートを選んでみてください。
同じように、子育てや仕事と両立しながら学び直したい方の参考になれば幸いです。
通信制大学への進学を決めたら、次はこの記事で具体的な学校選びのポイントをチェック。
👉 通信制大学の建築学部を比較:3年次編入で失敗しないチェックポイント
勉強を無理なく続けるためには、家族との相談が最重要です。
私が話し合った体験談はこちら。