
この記事では、2次元CAD利用技術者試験の1級(建築)を独学で合格した体験談をもとに、勉強法や使った教材、学習時間の目安、試験の難易度についてまとめます。
通信制大学で建築を学ぶ社会人学生です。
CADオペレーターとして働きながら、育児と勉強の両立に奮闘しています。
資格取得は5年ほど前ですが、改めて確認しても機械CADオペの話ばかりなので、建築CADオペの目線で書いてみました。
当時の自分の記録を元に、現時点での気づきや補足も交えつつ、まとめ直しました。
独学で試験に挑む人の参考になれば幸いです。
CAD利用技術者試験1級の概要と受験資格
CAD利用技術者試験には「2次元」と「3次元」があります。
3次元は機械設計向けなので、建築CADオペが受けるなら「2次元」一択です。
1級の受験資格は、「2級」に合格していること。
2級は随時開催されているので、学習計画に合わせて受けやすいです。
1級建築の難易度と合格率
合格ラインと試験形式
2級には実技がありませんが、1級の試験は筆記+CAD実技です。
実技では、実際にCADを使って図面を描きます。
事前に解答枠が出されるので、どんな問題が出るのか予想できるのが嬉しいところですね。
- 筆記(マークシート)+CAD実技試験
- 筆記は大問5問
- 実技では与えられた「解答枠」を使って建築図面を作図
- 提出はdxf形式
合格率のデータ
最新のデータ(2025年度前期)では、合格率は以下の通りです。
- トレース:50.0%
- 建築:39.8%
- 機械:29.2%
分野によって差はありますが、3〜5割前後となっています。
数字だけを見ると「難関」というほどではなく、しっかり準備すれば十分合格を狙えるレベルです。
実務経験がある人にとっては、さらに取りやすい試験だと感じました。
独学で合格する勉強法
教材は『公式ガイドブック』
『公式ガイドブック』に筆記の過去問や実技の例題が載っており、これ1冊で基礎固めは十分です。
「トレース」「機械」「建築」と分野ごとに本が分かれているので、買い間違えにご注意を。
『公式ガイドブック』だけでは物足りない人は、公式で追加の対策問題も販売されています。
試験対策問題は公式サイトから👇
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筆記試験対策
筆記は、公式ガイドブックの内容からそのまま出題され、文章がほぼそのまま穴埋め問題になるケースも多かったです。
2級と違ってマークシート形式なので、答えを選ぶだけですが、意外と細かい表現が問われるため油断できません。
私が勉強したときの感覚としては、
- 用語や定義は「理解+暗記」
- 数字や名称は「割り切って丸暗記」
が効果的でした。
過去問を解きながら、「どの表現がそのまま出るか」を意識して覚えると、本番で慌てずに済みます。
暗記が苦手な人は、音読やカード化など、自分に合った方法を使うのもおすすめです。
私は耳で聞いたほうが覚えるので、ガイドブックをスキャン→読み上げアプリで流し聞きしていました。
過去問を繰り返す
実技は過去問を繰り返すのが一番です。
『公式ガイドブック』には作図手順の詳しい解説も載っていますが、合格だけを狙うなら飛ばしてもOK。
実務経験がある人なら、実技試験対策の部分はさらっと読むだけで良いかもしれません。
合格のためには何度も手を動かして作図するのが効率的と感じました。
実技対策:解答枠のチェック項目
試験の前日に、絶対に解答枠データを確認しておきましょう。
間違えると失格なので、念には念を入れておきたいところです。
- 「建築」の解答枠か?
- 解答枠のファイルを開けるか?
- DXFで保存ができるか?
- レイヤや線種、線の色、文字の大きさ等の初期設定
これをやっておくだけで当日の焦りを防げます。
普段の実務では、毎回わざわざ線種や印刷設定をしない人も多いと思います。
事前にしっかり確認しておくと、当日の時短になりますよ。
試験当日の様子
持ち物リスト
最低限必須なのはこれだけ。
あとはどうにかなります。
- 受験票
- 鉛筆・消しゴム
- ノートPC(CADと解答枠データ)
- 充電コード
- マウス
会場の雰囲気
私が受験したときの試験会場は、貸会議室でした。
会議用の長細いテーブルだったので奥行きがなく、PCと問題用紙を並べるだけで手いっぱい。
外付けキーボードを持参していましたが置くスペースがなく、結局PCのキーボードで作業しました。
会場には全部で30人ほどの受験者がいて、男性が多め。
たまたまかもしれませんが、「機械」の受験者が多く、次いで「トレース」。
「建築」を受けている人は少数派でした。
試験開始までの待ち時間には、公式ガイドブックを読み込んでいる人ばかり。
全体的に「しっかり準備して臨んでいる人が多い」と感じたのを覚えています。
建築CADオペが受験して感じたこと
実務と試験の違い
実務では効率や仕上がりを重視しますが、試験は「形式を守る」ことが最優先。
普段の癖で作図すると減点されかねません。
普段は意識しない線種設定などに時間を取られがちなので、練習で慣れておくのが重要です。
合格して得られたこと
わずかですが、当時の会社では資格手当がつきました。
それ以外では、資格そのものが直接キャリアアップにつながったわけではありません。
でも「CADをちょっと触れる人」から「CADオペレーター」と胸を張って名乗れる自信がつきました。
まとめ
2次元CAD利用技術者試験1級(建築)は、決して簡単ではありませんが「超難関」でもありません。
公式ガイドブックを軸にした独学と繰り返し練習で、十分に合格を狙える試験です。
実務経験がある方にとっては効率よく取りやすい資格ですが、経験が浅い方でも準備を重ねれば突破可能だと思います。
合格して大きく待遇が変わるわけではないかもしれませんが、自信や実務の裏付けにつながります。
「CADオペとしてのスキルを証明したい」「建築分野で体系的に学んだ証を残したい」という方には、挑戦する価値のある試験だと思います。
独学での挑戦を考えている方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
建築CAD検定の体験談も書きました。
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